miltee〜毎日が小さな旅〜

22歳。結婚して半年・・・日常のこと、学んだこと、どうでもいいこと、ゆるいつぶやきなどなど日々のことを書いています♪〜365日毎日が小さな旅〜
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SENSE 2-NI-
ショートストーリー「クローバー」最終章〜一週間早いクリスマス〜
12月16日、朝9時。


僕は携帯のアラームで目を覚ました。
当初の予定なら10時22分発の電車に乗るつもりだったがどうにも間に合いそうにないので1時間ずらした。

荷物をまとめ、駅へ向かう。

心なしか今までで一番ワクワクしていた。



彼女は果たしてどんな表情をするのだろうか…そんなことで頭の中は一杯だった。



11時22分、駅を出発した電車は彼女とデートする所の駅に到着した。
そのころになると、朝から何も固形物を食べていなかった僕は吐き気がしていたので、酔い止めのドリンクとおにぎり3つを買って路面電車に乗った。


路面電車を降りて彼女の地元まで行くバスを待っていた。
空はどんよりと曇り、予報では雨が降るかもしれないといっていた。
バスの待つ場所付近では中学生が赤い羽根共同募金の呼びかけをしていた。
僕はそれを見ながら買っていたおにぎりを食べていた。
バスが予定時刻より10分遅れて到着し、出発した。
いつも彼女はデートの帰り道に見ている風景を僕も見ていた。

バスは走り出し甲子園で有名な高校の横を通過し、バスの営業所へ着いた。
そこでバスの往復券を購入した。
片道で買うより700円お得だった。


その後バスは高速道路を走った。
途中のバスの停留所で僕の斜め前に座っていたおじいさんが面白かった。
停留所付近になるとソワソワしだして、しばらく中腰のまんまだった。そしてブザーをならしおじいさんはバスを降りていった。



彼女の地元に着いたのは午後5時前だった。
そのままの足でホテルにチェックインした。
少し休憩を取り、明日渡す手紙を書いて外へ出た。
夕食をとるためだ。


駅前にペナルティーのワッキーが番組で訪れたお店があったのでそこで食べることにした。
そこの料理は彼女の地元での郷土料理らしく、注文してその品が届くとお店の方が食べ方を教えてくれた。味は申し分なく美味しかった。
そのあと、あたりをウロウロしながら食料を調達するために近くのスーパーに立ち寄った。

そこで半額に値引きされたおにぎりとから揚げと、お茶と彼女の大好きな珈琲牛乳を購入してホテルへ戻った。
そのあと彼女と10時頃までメールをして彼女は寝た。

僕はといえば隣の部屋のいびきや普段の生活サイクルでは起きている時間だったため、なかなか寝付けなかった。



翌日というか17日の深夜4時。
僕は諦めて起きることにした。
シャワーを浴び昨日買った食料を頬張った。


彼女は5時30分に起きて6時に僕にモーニングコールをくれると言ってくれた。



しかし僕は逆に5時30分に彼女にモーニングコールをした。



「じゃあまたあとでね」


彼女と通話を終えて、なぜかまだおなかがすいていたのかホテルにあった自販機でどんべえを購入しすすっていた。
そして6時30分にはNHK教育でやっている「テレビ体操」をなぜかしっかり真面目にやった。
そうして午前7時20分頃、僕はホテルを後にした。


そのとき彼女とメールをしていた。
僕が先に駅に着いて彼女を探していた。
遠くから見ると不審者かのようだっただろう。



そして彼女を見つけた。
ブーツにハーパン、上はジャケットにマフラーをしている彼女はどこか少し大人のように感じた。



そして彼女のほうへ向かい彼女と目が合うと…






「よ!!おはよう!!!てか来るの遅いww」




と言った。彼女はやはり驚いて…






「何してんの?ww」





と言った。この驚いた表情が見たくて1ヶ月間練り上げたのだ。しかし、彼女は続ける…




「もしかしたら来るのかな〜って思ってたけど、まさかねーって。」




少しバレてました。
とにもかくにも彼女が喜んでくれてよかった。



そしていつもは彼女一人で乗るバスの横の席に僕が座りバスは走り出した。
バスの中では他愛のない話が続いた。


バスの中で少し早いがクリスマスプレゼントの交換をした。


何度も書いたが母親にバレてはいけないので当たり障りのないものを僕は選んだ。
手袋、犬のぬいぐるみのカレンダー、ミッキーのブランケット、そしてクリスマスカードと手紙…


彼女は僕にネクタイと誕生日のクマのぬいぐるみ、そして手編みのマフラーを渡してくれた。


そしてプレゼント交換を終えて、プレゼントを買うときの話題を話していた頃バスは目的地へ到着した。



いつもとは逆方向、いつもならお別れする場所からデートが開始した。

いつも通り最初にプリクラを撮った。
僕らはプリクラで最低一枚はキスプリを撮るようにしている。
いつも僕からキスをするのだが、今回は彼女からしてくれた。
彼女はそっと僕の唇に自分の唇を合わせた。
彼女がキスしているときの幸せそうというかとろけそうな表情がすごく好きだった。
でも、そうやら今回は逆に彼女が僕がキスしている表情を見ていたのかもしれない。


そのあとボウリングをした。
当初2ゲームの予定だったが、彼女がやる気になり3ゲームした。
彼女は尻上がりに調子を上げていくなか、僕は尻下がりに調子を下げていった。そのため3ゲーム目には最後の9.10のところで彼女がストライクを2回だし逆転負けした。

彼女の満足そうな表情を見ながらボウリング上を後にした。



そのあと、近くのブックオフに立ち寄った。そこで思わぬ掘り出し物を目にした。それはゆずの東京ドームライブのビデオだった。
中古ではあるが状態は新品同様、それが350円だった。
迷わず僕は購入し、店を後にして近くにあるショッピングセンターへ向かった。


そこではウィンドウショッピングを楽しんだ。
バッグや洋服…、僕は彼女に引っ張り回されていた。
将来像が見えたきがした。


そしてその中にあったベンチで1時間ほど休憩した。
そのあと、向かいにあった電器屋さんでボイスチャットをするためのマイク付きのイヤホンを彼女は購入した。


外に出ると、身を縮ませるほどの寒さだった。

そしてパラパラと雨が降っていた。
彼女の傘を差し相合傘をした。
駅に戻り彼女は帰りの切符を購入し、その駅の2階にあるレストランでご飯を食べた。

レストランといっても古びたもので、とてもカップルには似合わないようなところだった。
外は風が吹き荒れ気温は4度まで下がっていた。雪が降ってもおかしくない雰囲気だった。
そなると彼女は基より僕も帰れなくなる。
そんな不安さえあった。だから僕は彼女に言った。


「もしお前が帰られなくなったら一緒にホテル泊まろう」


彼女はその発言の真意を知ってか知らずか「うん」と頷いたのだった。



そのレストランをあとにした僕らは今日のメインイベントでもあるELTのライブ会場へ向かった。
ライブ会場へはやはり路面電車を利用した。
車内には僕らと同じようなカップルが何組かいた。
それ以外にも乗客はたくさんいてすし詰め状態だった。僕は彼女の手をしっかりと握ってあげた。

ほどなくして下車した。
会場内には多くの人たちであふれかえっていた。
やはりカップルが圧倒的に多かったのが印象的だった。
ホールの中のベンチに腰をかけて時間が過ぎるのを待っていた。
当初の予定より開場時間が早まり続々と会場内にお客さんが入っていく。

ほどなくして僕らも会場内に入り開演を今か今かと待っていた。





そして5時30分頃にライブがスタートした。
1曲目はスイミーだった。


そして何曲か歌った後fragileのイントロが流れてきたとき、彼女は僕に耳打ちした。




「この曲はゆずひろに歌ってあげたい曲」




fragile…モッチーが歌い上げる中僕は歌詞をかみ締め、気づけば涙が頬を伝っていた。





アンコールに入り、いよいよラストの曲になった。



僕は涙を堪えられず泣いていた。



理由は明白だ。



この曲が終わるということは彼女とのお別れの時間が近づくということになるからだ。



それに彼女はずっと僕の手を握っていてくれたのだ。














二人のたしかな体温を確かめるかのように…













そしてライブが終わり会場をあとにした。彼女は今にも泣きそうな表情で…





「泣かないよ」




それは彼女の精一杯の強がりに感じた。



そして路面電車に乗って駅へ戻った。



21時30分発の電車に僕は乗らなければならない。

それが最終便だからだ。



20時50分ころに駅に着いた僕らは駅のホームへ入っていった。










とうとう彼女の涙腺の堰が壊れてしまった。








彼女は僕の胸の中で涙を流した。



僕は何も言わずただギュッと彼女を抱き締めていた。



僕はおもむろに自分のウォークマンを取り出しある曲を探した。



それを見つけると彼女にイヤホンを渡した。










〜クローバー〜 CUNE

ねぇ瞳閉じて 思いだすメモリーズ ゆっくり時を運ぶ春の風
そう手を繋いで探した四葉の 夕暮れ帰り道ではしゃいでいた

さよなら 駅のホームで 君はちょっと涙浮かべた
もし神様がいるのなら どうか二人はなさないで

もう泣かないでおくれよ 寂しがりな恋心
小さな君の笑顔は僕にとってチカラになる

もう泣かないでおくれよ ずっと抱き締めているから
小さな君の笑顔は僕にとってシアワセなんです





(僕は彼女の聞いているイヤホンから漏れる音を聞きながら我慢できなくなって大粒の涙を流していた)





さよなら 駅のホームで 君はちょっと涙浮かべた
もし神様がいるのなら どうか二人はなさないで

もう泣かないでおくれよ 寂しがりな恋心
小さな君の笑顔は僕にとってチカラになる

もう泣かないでおくれよ ずっと抱き締めているから
小さな君の笑顔は僕にとってシアワセなんです

ねぇ手を繋いで探した答えはほら 足元にある君の笑顔だよ








曲が終わると僕は電源を切った。


彼女は僕の泣いている姿を見てもらい泣きしているようだった。


彼女は僕の涙を拭ってくれた。






そして彼女は寂しそうに言った。








「ねぇ…次はいつ会えるかな…?」









僕にとっては一番辛い質問だ。本当なら…










「すぐ逢えるよ」









っていうのがドラマとかそんなもんでは常識だろうけど、それを言うと彼女を困られるのではないか…僕はそう思って答えることが出来ないでいた。しかし僕は口を開いた。







「来年だね。3月までは待って。俺は来年から忙しくなるし、お前だって忙しいし、これ以上会うのは親に怪しまれても…」









精一杯の言い訳だった。





そんなもん関係なく今日のように僕が彼女の地元まで足を運べばすむ話なのに…でも彼女は少し涙ぐみながら






「うん。分かった。寒いけど風邪とかひかないように気をつけてね」






と僕を労わってくれた。



彼女のこの辛さを押し殺して出てくる言葉の一つ一つは僕の胸を締め付ける。



現実を受け止めたくても受け止めたくないのが本心のはずなのに…彼女はこの半年でとっても精神的に強くなった。








時間が差し迫っていた。



もう21時25分だった。






とっくに僕の乗る電車は到着していたが、僕らが座っていたベンチからではその車両を確認できていなかった。




慌てて僕はその車両へ走り出そうとした直前だっただろうか…









「半年間よく頑張ったね。次は3月かも知れないけど、元気でね!!!大好きだよ」






僕は彼女にそういって電車に走り乗った。



















それから彼女と数通のメールのやりとりをしたのち僕は眠りに就いた。


目が覚めるともうすぐ乗り換えの駅だった。

そして最終便に乗り換えた。

これに乗らないと家に戻れないのだ。
あと1時間もしないうちに着くころだったか、日付が変わった。










12月18日、半年の記念日だ。




僕は記念日おめでとうメールを打った。















「今、デートの帰路半ばです。

今日は半年記念日ですね。

つまりはもう12月、ひいては2006年も終わりに近づいてきました。

付き合い始めて半年…思い返せばいろいろありました。

でも今となってはいい思い出です。

来年いつ会えるかは、はっきり言えないのがすごく歯がゆいけど許してください。 

半年ありがとう。これからもこれからも一生大好きだよ」








それを打った30分後駅に到着し、家に戻った。

時刻は午前1時を回っていた。そのままドロのように眠った。














このように僕と彼女のデートは終わった。

思ってみれば、これほどまでにサプライズをするのはそれだけ彼女のことを愛しているからできることだなと感じる。

朝になり、僕は彼女からのメールを読み返していた。昨日の車内では見つけられなかった文章があった。





「今日は凄い楽しかったし嬉しかったよ☆

ぁと、毎回泣いてごめんね。

どうしても感情を抑えられなくて…。

でもまた会える日すぐ来るょね?

それまで体に気をつけて、就活頑張ってね☆

プレゼントもありがとう。凄い嬉しかった。

今日は今までで一番幸せな日を過ごせました。

明日は6ヶ月記念日だね。

長いと思ってたけど早く時間は過ぎた気がする。

2006年と振り返るとゆずひろと付き合ったことがことが大きな出来事だったかな。

そして、一番大切で一生一緒にいたい人になったょ。

6ヶ月は早いけどまだ6ヶ月。

これから先の方が長いけれど、ずっとゆずひろと一緒にいたい。

2007年はきっともっといい年になれる気がする。

今日はありがとう。大好きだよ。」








僕は、彼女を誰よりも愛している。


それは僕が自信を持っていえることだ。


これから先も一緒に一生を歩んで生きたいと強く願っている。

























溢れた涙













ぎゅっと握り締めた手のぬくもり














一緒に過ごした時間













それが僕からのとっておきのクリスマスプレゼント






-END-
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ショートストーリー「クローバー」第6章〜チキンライス〜
9月のデートのときだったか、彼女が例外なくオープンキャンパスのため僕の住む県に来たときのことだった。

いつもならバスで来るのだが、今回は電車で来ることになっていた。

僕は彼女に…


「駅の東口…噴水のところで待ち合わせ」


というメールをしていた。


僕としてはそこに行くつもりは全くなかった。


午前10時17分、駅のホームに電車が到着した。


彼女が乗っている電車だ。


僕はさきほどメールで言った、駅の東口の噴水ではなくホームで彼女を待っていた。


少しでも長く一緒にいたいと思う気持ちと、彼女を驚かせたいという気持ちが交わって出来た行動だった。

彼女は駅のホームの僕の姿をみて驚いた顔をした。


そしていつものように手を繋ぎ駅を出て、近くのスーパーで買い物をし彼女を自分の部屋へ案内した。


駅からタクシーに乗って僕の家に向かった。
とりあえず来た証を残すために、二人で「センチメンタル」を録音した。
僕はギターをしていて自作曲も多少なりともあるためそれを残せる機材が欲しく8万5千円したMTRを購入していたのだった。
今思い出したが、僕がMTRを持っているので僕がギターとゆーじんパートを唄い、それを録音したものを彼女に送り彼女は岩ちゃんのパートを録音してあわせたものを聞いていたこともあった。



その日僕は彼女に手料理を振舞った。
正確には振舞ったというほどのものではない。
この日より前に彼女からそれが食べたいということを聞いていたので朝の早くから調理をすませていた。その料理とは「チキンライス」だった。
いつもなら「チキンライスの素」みたいなものを使って済ませるのに意気込んでしっかりと作った。彼女は美味しいと言って食べてくれた。




10月のデートは特殊なものだった。
2日連続で逢えるデートとなった。


なぜそうなったのかだが、彼女が受験のために来たからだった。
来たとき彼女は彼女の友達と一緒だった。
しかしその友達は6月の最初のデートのときにいた友達ではなかった。
その友達が泊まるデートまで一緒に行動し、そのあとデートが始まった。

デートコースはLOFTへ行ってからご飯を食べてジョイポリスへ行くというプランだった。


ジョイポリスではプリクラを撮った。
そのとき使ったプリクラは制限時間のないもので、ちょっとした密室でもあるので長い間お互いの唇を求め合った。



そのあとのプランはホテルに戻って面接練習だったが、急遽近くにあるネットカフェに向かった。
目的はゆずの「リボン」のDVDを見ることだった。
しかし、画面にはゆずが映るものの僕らは見てはいなかった。
さきほどのプリクラのこともあり、ここでも二人は唇を求め合った。


ネットカフェを出ると外はもう秋風が吹きつけて寒く感じるほどだった。そのあとホテルのロビーで面接練習みたいなことをした。
彼女は自分で作った面接対策ノートを見ていた。それとペンを借りた。



「訂正するところがあったら俺が書いておく」


そう言って彼女からノートを受け取った。


しかし僕の中ではそれが本当の目的ではない。



彼女の目に届くところに…






「受験がんばって!!!応援してるから!!!めっちゃ頑張れww」





とこっそり書き込んで彼女に返した。
彼女はノートを見渡しその部分を見つけ…




「もぉ(照 でも、ありがとう」



と言った。
そのあとホテルの部屋に行った。
1時間ほどして部屋をあとにするが彼女の寂しそうな目は今でも僕の脳裏を離れない。


翌日朝一で彼女のホテルの前で待ち、近くの珈琲館で時間をつぶした。そしてそのあと友達と合流し、駅の近くにあるミスドで昼ごはんを食べて彼女は戦場へ行った。
それから2時間ほどたっただろうか。彼女から受験が終わったことをメールで知った。そして彼女の友達が気を利かしてくれたのか二人きりにさせてくれた。
そして短い時間を慈しみながら過ごして彼女は帰っていった。



数週間後彼女から合格したことを教えてもらった。
これで彼女は無事、進路が決まった。
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ショートストーリー「クローバー」第4章〜理想と現実〜
彼女は彼氏が出来たことが嬉しかったようだ。
聞くところによると彼女自身年上の人と話すこと、ましてや恋人の関係になることなど考えられないことだったらしい。
それが今現実となっているのは変えられることのない事実なのだ。


彼女は色々僕とやりたいことを告げる。

日本一周の旅行に行きたいこと。
将来は犬を沢山買いたいということ。 …など。

しかしその多くが非現実的なことが多く、それを現実に引き戻すのが僕の役割だった。



6月下旬。
彼女がオープンキャンパスで僕が住んでいる県に来ることになった。
親も来るらしいが別行動だから会えるだろうということだった。
当初、落ち合う場所は市街にあるLOFT。
しかし、いてもたってもいられず僕は彼女がいるオープンキャンパスのすぐ近くで待っていた。



「今終わったよ」

「じゃぁ、俺は隠れます」




そんなメールのやり取りをして5分後、彼女が現れた。




「思ったよりも小さい」




それが最初の印象だった。
後ろからは彼女の友達がいた。
そして3人でLOFTへ向かった。

彼女はと言えば


「どこかで親見てると怖いから…」


ということで友達と一緒に歩いていた。
僕はといえば彼女らより少し前を歩いていた。


なんとも微妙な距離感だった。


LOFTには島村楽器がある。
彼女もギターをしているのだ。
30分くらい店内をウロウロした後、彼女は小物を購入した。

そしてお別れの時間が近づくころ…



僕は彼女の手を握った…



歩くときのような握り方ではない。


決して「繋いだ」というものではなかった。

彼女の体温が僕に伝わった最初の瞬間だった。
彼女は頬を赤らめながら…


「恥ずかしいよぉ…人見てるし…」


あのときの彼女の表情は今でも忘れられない。
ほどなくして彼女とお別れ…彼女との初めてのデート(?)らしきものは終わった。
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ショートストーリー「クローバー」第2章〜告白篇〜
僕と彼女はお互いゆずが好きであったため、それに加え高校が商業だったこともあり、話題が尽きることはなかった。
暇があえばメッセンジャーでのやりとりをした。



そして、何ヶ月か経ったころ…


「ゆずの持ってないものあげるから住所教えて」


と僕は彼女に切り出した。
ちなみに、ゆずの未収録の曲をあげようとしていた。
彼女は了承し、住所を教えてくれた。
そのとき初めて彼女の本名を知ることになった。


それから数日後、僕は彼女宛てにさきほど言っていたものを送った。


手紙を添えて…



それが彼女の元に届いて数日後のメッセンジャーで彼女はこう言った。


「変な字w」


あまりにも予想していなかった発言に僕は動揺していた。
もう少し言葉を選んでほしかったがたしかに僕の字は特徴的だったから仕方ない。


2006年3月。彼女の住んでいる県にゆずのコンサートが行われる。

その1週間ほど前に僕は神戸で行われたゆずのコンサートを見ていた。

彼女はしきりに…



「ライブの内容は言わないで!!!楽しみが!!!」



当然の意見だ。
ライブは曲順とかによってテンションが変わったりする。
懐かしい曲なんかしたときには大変だ。

ライブも見終わりその数日間はその話題で持ちきりだった。


その頃になると、自然と携帯電話の番号やアドレスも交換し、携帯からやり取りをしたこともあった。



ゆずのライブも千秋楽を向かえ季節は梅雨に入りそうな時期だった。


2006年6月17日午後9時頃…


彼女はメールで自分の気持ちを打ち明けた。
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ショートストーリー「クローバー」第1章〜出会い〜
「クローバー」  著:ゆずひろ(ちょこっとほたる)


2006年12月16日午前11時頃、僕は駅にいた。
これから2日間にわたる任務を遂行させるためだ。
その任務とは


「彼女の実家最寄の駅で待ち合わせ、びっくりさせよう」


ということである。


彼女の名前はほたる。高校3年生だ。
母親が厳しく高校を出るまで異性との交際を禁止されている。
それが見つかれば即刻別れろということらしい。
言わば僕と彼女の関係はある意味では「禁断の関係」とでも言えるのではないだろうか。


彼女にとってみれば僕が初めての彼氏になる。
彼女の恋愛の中で巻き起こることはすべて初体験と言うわけだ。
ともなれば、決してあとあと尾を引くような恋愛はしたくない。そう僕は思った。


彼女との出会いは現代社会らしくインターネットが原点だった。
断っておくが「出会い系サイト」での出会いではない。
僕は、ブログを書いていた。



「ゆずの陽はまた昇るのコード耳コピしました!!!
知りたい方はプロフにあるメアドからメールください!!」



そんな内容の記事を書き上げた。
僕の中では誰も送ってこないだろうなって思っていた。
しかし、数日後1通のメールが届く。



彼女からだった。



それが彼女との初めてのメールでのやりとりだった。
彼女のメールは、当時高校2年生とは思えないくらいしっかりとした文章だった。
僕としては、初めてのゆずっことの交流、ましてや女の子とあって、少々テンションが高かった。


「メッセンジャーとかで話しませんか?」


ごく当たり前にそう切り出した。
そうやって僕らのストーリーが始まった。
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